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空戦機動講座

Last-modified: 2015-04-07 (火) 00:06:20

はじめに

空戦には重要な3つの要素があります

速度(運動エネルギー)
 戦闘機にとって速度は空戦を行う上で必要不可欠なものです。
 上昇、接近、攻撃、回避、逃走等、空戦のあらゆる行動に速度を必要とします。
 速度を失うことは「空戦が困難になる」ということです。

高度(位置エネルギー)
 空戦において高度を上げる(上昇する)ということは、空戦で最も重要な『速度』の『貯蓄』です。
 速度が必要な際に降下することで自由に「加速」することが出来ます。
 高度を失うということは「加速が困難になる」ということです。

旋回
 旋回とは機体の進行方向を変化させることで、攻撃や回避といった全ての空戦機動には旋回が必要です。
 しかし旋回を行うと「減速」してしまい、空戦を行う為に必要な速度が失われます。

 空戦機動には『旋回』が必要。

 『旋回』には『速度』が必要。

 『速度』を自由に得るためには『高度』が必要。

 『速度』『高度』『旋回』への理解が空戦を有利に導きます。


RB空戦入門

 空戦機動には大きく二つの目的があります。一つは攻撃可能な位置を確保すること。一つは敵機に攻撃可能な位置を与えないことです。
 空中戦において敵機を単純に追いかけることは正解とは限りません。敵機の旋回に対してあえて進路ずらすことで旋回半径のみで勝敗を決する旋回戦を崩壊させ、射撃のための偏差を得られる状況がしばしば発生します。

運動エネルギー

自機が持つ速度です。
自機の最高速度以上を保持することは出来ない上、速度が高ければ高いほどわずかな挙動でも減衰します。
位置エネルギーを変換するか機体の加速力によって得ることが出来ますが、速度が無いと全く身動きがとれなくなってしまうので常にある程度以上の速度を保持し続けることが空戦の基本となります。
しかし機体の挙動のに直結するため多く持つことが必ずしも有利とは限りません。
例として運動エネルギーがあればあるほど旋回半径は大きくなる傾向があります。

位置エネルギー

自機の高度です。
速度と違い、自機が高度を維持しようとする限り消費されることが無いというのが特徴です。
運動エネルギーとの変換が可能で、機体が降下することにより運動エネルギーへ、上昇することで運動エネルギーを位置エネルギーへ変換することが可能です。

運動エネルギーは保持するだけで役に立ちますが、位置エネルギーは持っているだけでは役に立ちません。
位置エネルギーは運動エネルギーへ変換することで効果を発揮します。
現実でいうところの貯金(位置エネルギー)と現金(運動エネルギー)の関係に似ています。

旋回

 空戦機動の根幹である旋回には大きく二つの旋回方向があり、その性質が異なります。
 まず一つは水平旋回で、最も基本的な機動です。抵抗を発生させ速度を失いながら進行方向を変化させます。
 そしてもう一つは垂直旋回です。機体が下部にあるときは重力による加速によって大きい旋回半径と低い旋回率を発揮し、 上部では重力による減速と落下によって小さな旋回半径と高い旋回率を発揮します。
 しかし殆どの場合純粋な垂直、水平旋回を行うことはありません。実際には両者の特性を考慮しながらバランスを取った適切な角度を選択し、エネルギーを節約しながら素早く運動できる斜め方向の旋回によって最適な高度と速度及び方位を得ます。

最適旋回速度

 戦闘機にとってあらゆる行動には旋回が必要ですが、実戦では素早い運動を行うために効率のよい旋回が求められます。しかしどのように旋回を行えば効率が良いでしょうか?効率のよい旋回を行うためにはまず機体にとって最適な速度を知る必要があります。

 Warthunderには多くの戦闘機がありますが、各機体ごとに得意な速度、苦手な速度があり、速度域によって旋回効率が変わります。例えば零戦とSpitfireが速度400km/h以上を維持し続けて旋回戦を行った場合、旋回効率において零戦は敗北してしまいますが、両者の速度が300km/hを下回ると今度は零戦がSpitfireに対して勝利を収めます。このように速度によって旋回効率が変化することを理解し、最適な速度を維持することが必要になります。

ロー/ハイヨーヨー

 最適旋回速度について説明を行いましたが、水平に旋回を行った場合エンジンによって維持できる速度まで減速してしまうため最適速度を維持することは出来ません。つまり速度を稼ぐ必要があります。この場合通常斜め下方向への旋回を行い、降下による加速で速度を稼ぐローヨーヨーという機動があります。逆に速度がつきすぎた場合適切な速度に減速するため斜め上方向へ旋回し減速するハイヨーヨーという機動もあります。

ローヨーヨーとは斜め下方向の旋回です。
機体を加速させながら旋回したい時の機動です。
基本的にはハイヨーヨーと対の機動で加速によって速度と旋回半径の調整に用いられます。

ハイヨーヨーとは斜め上方向への旋回です。
運動エネルギーを位置エネルギーに変換する事によって機体の旋回半径を縮小する効果があり、ローヨーヨーと同じように速度と旋回半径の調整に用いられます。適切に使えば旋回率に勝る敵機に対しても先回りすることが可能です。

 このハイヨーヨーとローヨーヨーは一心同体の関係で、この二つを適切に使うことで効率の維持、または旋回半径の調整することが可能です。

インメルマンターン/ループ/ハーフループ

真上方向に運動エネルギーを積極的に位置エネルギーに変換しながら旋回する機動で、高い速度を高度に変換しつつ進路を変更する目的で使われます。
極端に速度が失われるため十分な速度がない場合失速の危険性があるため、エンジン出力に劣る敵機との戦闘において有効です。

スプリットS/インサイドループ

真下方向へ位置エネルギーを積極的に運動エネルギーへ変換しながら旋回する機動です。
急加速の必要がある場合に用いられます。